一般社団法人 大分県鍼灸マッサージ師会ホームページ

2016/10/11

災害ボランティア活動報告 会長 梅木 龍男

災害ボランティア活動報告
                                          梅木龍男

 私達、大分県鍼灸マッサージ師会の災害ボランティア活動を、去る9月25日に実施致しました。災害ボランティア委員会の矢津田淳人委員長のご紹介で、
熊本県の御船町が私達を受け入れて下さることとなりました。
当日は、朝6時15分に我家を出発しました。参加したスタッフは、今池大分師会会長、三重町の首藤由美子さん、大分市の佐藤道明君及び私の計4名でした。車が熊本に近づくにつれて、車窓から崩れた山肌がくっきりと見え、ブルーシートで覆われた幾つもの屋根を見るたびに、大地震の爪跡の大きさを今さらのごとく感じました。そして、午前9時40分頃に現地のスポーツセンターに到着しました。すぐさまベッドを組み立てや、椅子の設置などを済ませて、午前10時30分頃から、希望者に対する鍼灸マッサージの治療を始めました。一人当り30分以内ということで、私達は交代で担当し、午後2時30分までに、合計19名の町民の方々が治療に訪れて下さいました。そして、施術をしながら、これらの方々の今おかれている現状の大変さを改めて聴くことができ、私達としてはとても勉強になりました。また、もう少し早くこの活動を実施すれば、より多くの方々に喜んで頂けたのではないかと、その点が反省点として残りました。
 参加者の感想ですが、首藤由美子さんが、「熊本の惨状を見るたびに、何とか鍼治療をして差し上げることで、いくらかでも支援させて頂きたいと思っていただけに、今日行くことが出来てよかった」と、とても嬉しそうに言っていたのが印象的でした。また、佐藤道明君からは「また、何かあったらぜひ声をかけて下さい」という言葉を頂いて、とても心強く感じました。次に、今池大分師会会長は「ベッドの積み下ろしや組み立てなど準備が大変だったけど、治療を終えた後の利用者の皆さんの喜ぶ姿を見て、疲れもふっ飛んでしまいました」との感想を述べていました。私の感想としては、避難されておられる方々の下半身の筋力低下が何人もの人にみられたのは、大変気がかりなことでした。
 最後になりましたが、矢津田委員長をはじめ、御船町役場の上村さんやスポーツセンターの職員の皆様方の御協力によって、この活動を実施出来ことを大変ありがたく思います。感謝の心を表すとともに、厚く厚くお礼を申し上げまして、拙い報告とさせて頂きます。